トライX(Tri-X)というコダックのフィルムがある。昨年でちょうど発売から50年たつ、古いフィルムである。



 トライX、多々あるフィルムでなぜにトライXか。モノクロをはじめたときは使っていなかった。しかし、時間がたつにつれトライXの本数が増えていった。


 かの有名な森山大道氏、僕の敬愛するエリオット・アーウィット氏、ライカ同盟家元高梨豊氏もトライX常用者だ。


 この古いフィルム、なぜにこうも人の心を掴んで離さないのか。


 答えは、森山大道氏の写真にあると思う。


 氏の写真は、かつて流行した「アレ・ブレ」写真だ。



 わざとISO3200まで増感して写真を撮る。フィルムの受光反応する粒子は増感すると、大きくなりアレた写真になる。写真が大きい粒粒でいっぱいなのだ。 しかし、高画素数のデジカメでとられたような、粒子がまったく見えない写真とは違い迫力がある。世界で通用する数少ない写真家と思う。



 写真は、いや表現はきれいに写ればいいか。細かく写ればいいか。鮮やかに写ればいいか。今のカメラとフィルム、デジカメは進歩し、そのように写る。しかし、そうではないことがトライXが教えてくれる。


 モノクロは粒子の美しさが命なんだぜ、わかっているか?


 トライXはそう教えてくれる。しかし、誰にでも教えてくれない。なぜなら、トライXを使わないと駄目だからだ。


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2004 苫小牧 Leica 3M / Summicron35mmF2 /Tri-X 400


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# by hassel_distagon | 2005-02-23 21:12 | Camera,Equipment

Photo
Gallary
   




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 昨年の夏、僕はイタンキ浜を散歩するのが日課だった。



 イタンキ浜とは、僕の住む室蘭市にある鳴き砂の海岸のことだ。鳴き砂を鳴らすにはコツがあって、乾いた比較的白っぽいところを、足をひきずる様に歩くとキューっとかなり高い音がする。最近僕が発見した歩き方だ。イタンキと言う名は、アイヌ語でお椀という意味らしい。アイヌ人とお椀に関する伝説が残されている。



 イタンキは結構散歩の名所で、いろんな人が訪れる。そんな一人に、カメラを持った女の子がいた。彼女ははだしで気持ちよさそうに水辺を歩き、時折しゃがんで撮影していた。カメラを持った人は珍しいので、数カット撮影した。



 はだしでどんどん歩く彼女をみながら、海に遊びにいったのはいつだろうか、少し考えた。海につくと必ず靴を脱いで、はだしで走り出した記憶がある。夏は砂が暑く、あち、あち!とかいいながら。



 夏、イタンキに来て当たり前のように靴を履いて歩いていた。いつの間にか、はだしになることを忘れていたのだろうか。小さいころから散歩が好きだった僕は、海にいくとどんどん歩いたものだった。


はだしで歩いた記憶、波しぶきが足にかかる気持ちよさ、はるか昔のことのようだった。


 


2004 Leica 3M /Summicron35mmF2


 


 


 


 


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# by hassel_distagon | 2005-02-23 16:39

Photo
Gallary
   




 


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 僕の住んでいる室蘭市は北海道にしては古い街のひとつだ。街は大きく西と東に区分され、現在は東側、東室蘭が中心地となっている。西側はおおきく柄鞆、中央町、母恋、輪西に分かれる。



 その中で室蘭を代表する企業、新日鉄の従業員がかつて暮らしたのが輪西地区だ。輪西の町は1条から9条まであり、かなり狭い。せいぜい歩いて10分で端まで着くだろう。


戦後直後まではにぎわっていたが、自家用車の普及とともにすてれてしまい、過去の街となっている。


 そんな、輪西で一輪のひまわりを見つけた。がんばって、咲いている。いまどき珍しい、大きなひまわり。


 まだまだ捨てたもんじゃないよ、そういっているようだ。古い煙突を背景に数カット撮影した。


 10年住んでいるけど、まだ見たことのない室蘭がある。もう少し、室蘭の写真をとってみようと思う。


 


2004 室蘭市輪西町 Leica 3M  /Summicron35mmF2


 


 


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# by hassel_distagon | 2005-02-23 16:33


 カメラを始めたのはネガカラーだった。それからポジになり、モノクロになった。カラー世代の僕には、モノクロは新鮮で他とは違う表現に見えた。僕の周りにはやっている人がいなかったしね。


 モノクロの被写体は、何が向いているだろうと考えてみる。



 アンセル・アダムスは完璧な露出技術を駆使してアメリカのヨセミテ国立公園の風景写真を撮っているし、エリオット・アーウィットはライカでユーモアたっぷりのスナップを撮っている。ほかには、フランスの巨匠ブレッソンとラルティーグ、インドシナで散ったキャパ、近年ではメイプルソープ。


 ヌードや、風景、スナップ。何でも撮られていることに気がつく。



 しかし、先ほどの決定的瞬間で有名なブレッソン、アーウィット、フランスの写真家ドアノー、キャパもそうだけど彼らはスナップ写真家だ。僕もいま、スナップをしている。



 彼らは、アーウィットは今でもすばらしい写真を撮りますが、50年代から70年代の写真家だ。ちょうど、ライカやローライといった小型カメラの誕生した時代であり、時代の最先端だったのかも知れない。


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# by hassel_distagon | 2005-01-22 06:58 | Method of B&W

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これは、クリスマス時期に食事に行ったとき、招待されていた施設の子供たちを写したものです。


この子達、交通事故などで両親がいません。けど、こんなにいい笑顔をしています。


いつまでも、いい笑顔でいられるように。


H16.11 Leica M3  Summicron35mmF2


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# by hassel_distagon | 2005-01-19 22:19

 いろいろなカメラを買ったけど、今はM3で撮影している。



 ライカを使い始めたのはモノクロを撮りたいからだった。初めて買ったレンズ、旧ソビエト製ジュピターの描写にしびれたものでした。


 今は無理をしてM3と35ミリズミクロン8枚玉を購入。



 ダブルストロークの、倍速系列でないシャッタースピード。時代に逆行しているとも言われるけど、使い続けている。M3の機械のつくりのよさと比較して、対抗できるのはハッセルくらい。M2も持っていたけど、売ってしまった。



 軍艦部にこすれた痕がある。ライカメーターを取り付けてあった証拠だ。前のオーナーはライカメーターをつけていたのかな。ファインダー部はちょっと汚れている。ハーフミラーも欠けている。でも、なんだかなじんでしまった。


 寄れないし、マクロ撮影はできないし、超望遠撮影もできない。ズームもできない。自動露出も無い。



 ライカは、普通の写真しか撮れない。見たものを、そのまま拾ってくる。普通に撮るのが難しい。一眼レフ時代と明らかに写真が変わった気がします。


 普通なのにいい写真が世の中にはたくさんある。ここに、写真とライカの秘密がありそうだ。


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# by hassel_distagon | 2005-01-19 22:02 | Camera,Equipment

 今、この記事を書いているのは平成17年1月だけど、1年間に300本くらい撮影している。99%がモノクロだ。


 どうしてモノクロなんだろうって、ちょっと考えている。カラー暦より長くなっちゃった。



  恐らく、一番考えられるのは僕の持つマイナー志向のような気がする。僕が始めたときは、風景写真全盛時だった。みんな風景を撮っていたような気がする。みんな、綺麗な写真を撮る。僕も、綺麗な写真を追い求めた。6×7で夜明けを撮ったりした。けど、今は評価されにくいんですね。風景って。みんなが撮り、同じものが出来上がる。これはヘタクソと同じ意味なのだ。みんなとは少し変えたい。そこでモノクロだった。


 もうひとつ、カラーは高い。お金がかかる。モノクロはリバーサルフィルムより安いし、自家現像なので安上がり。


 これからも、モノクロを撮っていくのだろうか。


 未来の僕へ。モノクロは楽しいよ。まだ、続けているかい?


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# by hassel_distagon | 2005-01-18 21:47 | I think B&W


 僕は写真を撮り始めて約5年、モノクロを始めて3年になる。写真人生っていうほど長くは無いけど、個展は2回やったし、フジの新人賞に応募して落ちたりした。



 やっぱり、いろいろなことを考えたました。そこで、思ったこと、技術的なことなどをブログという便利なツールができたので思いつくままに書いて見ることにした。


 技術的なこと、作画についてのヒント・・・・


 忘れたくないし、初心に帰る意味でいい時期かも知れない。


 


 未来の、シャッターを押しているだろう僕へ。


写真がわからなくなったとき、ここを開けば初心に帰れるかもしれないよ。 


 


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# by hassel_distagon | 2005-01-18 21:09 | Set up the this site