<   2005年 02月 ( 4 )   > この月の画像一覧


 ライカを使いようになってから写真が変わっていった。そのうちの一つとしてある程度システマチックに撮ることを考えているからだ。今考えていることを忘れない内にブログにメモっておこう。



 さて、スナップ写真において、別にスナップだけではないけど構成するものとして主人公、背景、脇役のみっつがいるのではないかと考えている。



 まず、主人公を画面に据える。主人公がいないと、物語は始まらない。ある程度、明確にする必要がある。主人公がいないと何をいいたいのか分からなくなる。主人公は人とは限らない。降っている雪であったり、路上の車だったり、水溜りだったり、建物だったり。まず、何を撮りたいのか。それが主人公、ピントを合わせるターゲットだ。



 そして背景。背景で、時刻と場所を設定する。モノクロでも、青空だったら晴れていて日中だなとか分かるし、街中でも西日で逆光気味になったら夕方なんだなと分かる。オフィスでコーヒーでも置いてあれば平日の日中と分かる。しかし、時刻と場所が分かっただけでも駄目だ。写真のほとんどが背景で埋められるため、力のある背景を探そう。背景だけで写真になるような場所がベストだ。



 一番重要なのが、脇役だ。一般には添景と呼ばれる。文字通り添える風景。で、何かと簡単にいうと画面にちょこっと写す人であったり、木であったり、犬や猫であったり。脇役をうまく使うと写真に物語性が出てくる。脇役はどのように配置するのか?



 これは風景写真の巨匠、前田真三氏にヒントがある。コメント入りの写真集には、少しさびしいとき、トラクターや塔(注:美瑛町の美馬牛小学校の校舎が塔みたいで美しい)、農作業者を小さく写しこむといいと書いてあった。場所は一番気持ちいい場所があり、そこに置くと書いてある。僕の経験上、大体画面の端っこのほうである。


 


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by hassel_distagon | 2005-02-23 22:04 | Method of B&W

 トライX(Tri-X)というコダックのフィルムがある。昨年でちょうど発売から50年たつ、古いフィルムである。



 トライX、多々あるフィルムでなぜにトライXか。モノクロをはじめたときは使っていなかった。しかし、時間がたつにつれトライXの本数が増えていった。


 かの有名な森山大道氏、僕の敬愛するエリオット・アーウィット氏、ライカ同盟家元高梨豊氏もトライX常用者だ。


 この古いフィルム、なぜにこうも人の心を掴んで離さないのか。


 答えは、森山大道氏の写真にあると思う。


 氏の写真は、かつて流行した「アレ・ブレ」写真だ。



 わざとISO3200まで増感して写真を撮る。フィルムの受光反応する粒子は増感すると、大きくなりアレた写真になる。写真が大きい粒粒でいっぱいなのだ。 しかし、高画素数のデジカメでとられたような、粒子がまったく見えない写真とは違い迫力がある。世界で通用する数少ない写真家と思う。



 写真は、いや表現はきれいに写ればいいか。細かく写ればいいか。鮮やかに写ればいいか。今のカメラとフィルム、デジカメは進歩し、そのように写る。しかし、そうではないことがトライXが教えてくれる。


 モノクロは粒子の美しさが命なんだぜ、わかっているか?


 トライXはそう教えてくれる。しかし、誰にでも教えてくれない。なぜなら、トライXを使わないと駄目だからだ。


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2004 苫小牧 Leica 3M / Summicron35mmF2 /Tri-X 400


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by hassel_distagon | 2005-02-23 21:12 | Camera,Equipment

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 昨年の夏、僕はイタンキ浜を散歩するのが日課だった。



 イタンキ浜とは、僕の住む室蘭市にある鳴き砂の海岸のことだ。鳴き砂を鳴らすにはコツがあって、乾いた比較的白っぽいところを、足をひきずる様に歩くとキューっとかなり高い音がする。最近僕が発見した歩き方だ。イタンキと言う名は、アイヌ語でお椀という意味らしい。アイヌ人とお椀に関する伝説が残されている。



 イタンキは結構散歩の名所で、いろんな人が訪れる。そんな一人に、カメラを持った女の子がいた。彼女ははだしで気持ちよさそうに水辺を歩き、時折しゃがんで撮影していた。カメラを持った人は珍しいので、数カット撮影した。



 はだしでどんどん歩く彼女をみながら、海に遊びにいったのはいつだろうか、少し考えた。海につくと必ず靴を脱いで、はだしで走り出した記憶がある。夏は砂が暑く、あち、あち!とかいいながら。



 夏、イタンキに来て当たり前のように靴を履いて歩いていた。いつの間にか、はだしになることを忘れていたのだろうか。小さいころから散歩が好きだった僕は、海にいくとどんどん歩いたものだった。


はだしで歩いた記憶、波しぶきが足にかかる気持ちよさ、はるか昔のことのようだった。


 


2004 Leica 3M /Summicron35mmF2


 


 


 


 


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by hassel_distagon | 2005-02-23 16:39

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Gallary
   




 


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 僕の住んでいる室蘭市は北海道にしては古い街のひとつだ。街は大きく西と東に区分され、現在は東側、東室蘭が中心地となっている。西側はおおきく柄鞆、中央町、母恋、輪西に分かれる。



 その中で室蘭を代表する企業、新日鉄の従業員がかつて暮らしたのが輪西地区だ。輪西の町は1条から9条まであり、かなり狭い。せいぜい歩いて10分で端まで着くだろう。


戦後直後まではにぎわっていたが、自家用車の普及とともにすてれてしまい、過去の街となっている。


 そんな、輪西で一輪のひまわりを見つけた。がんばって、咲いている。いまどき珍しい、大きなひまわり。


 まだまだ捨てたもんじゃないよ、そういっているようだ。古い煙突を背景に数カット撮影した。


 10年住んでいるけど、まだ見たことのない室蘭がある。もう少し、室蘭の写真をとってみようと思う。


 


2004 室蘭市輪西町 Leica 3M  /Summicron35mmF2


 


 


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by hassel_distagon | 2005-02-23 16:33