カテゴリ:Dark Room( 11 )

以前使っていた、会社関係の暗室が使えなくなってから
モノクロームの自家現像はしていなかった。

お店に出すと費用がかさむので、「ヨシ、やるか!」と意気込んで9ヶ月ぶりに挑戦。

現像タンクはLPLのステンレスタンク。
フィルムはハッセルで撮影した120フィルム。

暗室が無いので、タンクにフィルムを装填するときはダークバックを使った。

久しぶりに120フィルムをロールに装填してみると、
ダークバックの中で狭いせいかやりづらい・・・
35ミリフィルムより120フィルムの方が装填しづらいのにね・・・

最初の2本、それからまた2本とトライXを現像。

家の中がすっぱくなるので、停止液は使わずにそのまま定着液をいれた。

最初の2本はロールへの巻きがおかしく、フィルムがくっついているではありませんか。
ありゃ。

次の2本はまぁまぁ成功しました。
ただ、気になる線状のムラもある。

後日、カメラのキタムラでアクロス120を購入、撮影し現像してみた。
現像液はミクロファイン。

現像液って40℃~50℃で溶かすんですが、なかなか冷えないんですね。
冷えるのを待ちきれず、26℃で現像をしました。
現像時間は5分45秒。

出来上がってみると・・・
見事な現像ムラ&装填時のキズや凹み。

ん~

やっぱり20℃でやら無いとムラが出ちゃうかな?
今度はきちんと20℃で現像しよう。

現像ムラ写真でご勘弁を。フィルムはフジのアクロスです。
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2007伊達恋人海岸  カメラ:Haselblad 500C/M レンズ:distagon60mmF3.5
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by hassel_distagon | 2007-04-20 07:05 | Dark Room
僕の持っているフラットベッドスキャナ、キャノスキャン9900Fの読み取り速度が
おそいので、師匠のミノルタ製Dimage Scan DualⅡ というフィルム専用
スキャナを借りてみた。

ミノルタは型遅れであるため、確かにモノクロのスキャンは早いものの、
キャノスキャンの方が暗部の再現性がよく、画質がいいことが判明。

やはり最新式のスキャナを買うしかないようである。
フィルムスキャナもまともに製造しているのはニコンとエプソンくらい。
エプソンはゴミ取り機能であるデジタルICEもないし、時代遅れか。

選択肢はニコンしかなさそうである。

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2007 札幌 Leica M2/Summilux 50mmF1.4

このブログはHP「Sixty-Six Avenue」の1コンテンツです。

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by hassel_distagon | 2007-02-03 20:46 | Dark Room
 暗室講座も9回目です。だんだん暗室講座というより僕のメモっぽくなってきましたが、よろしくお付き合いください。
 さて、前回D76をまともに使って見ました、と書きました。そこで、パソコンで取り込んで比較をしてみることにしました。

 フィルムは両方ともトライXを使用しています。

 まず1枚目はD76で現像した写真です。比較のため、少し大きな画像を張り込んでいます。

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 2枚目はT-MAX現像液です。
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 こころもち、D76の方が細かい感じがします。やはり、D76はいいなぁと思ってしまいます。しかし、1900CCも現像液を作っても8本しか現像できないのはちょっと辛いですかね。いいけれども沢山現像できないし高い。これがD76の欠点なのでしょうか。
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by hassel_distagon | 2006-02-14 15:41 | Dark Room
 コダックの現像液、D-76は役950mL用で350円くらい。4本現像できます。富士フィルムのミクロファインから見ると値段が倍くらいなのに加え、4本しか現像できないので濃縮液体で売っているT-MAX現像液を使っていました。1ガロン(3.8L)用なので、50本くらい現像できます。費用でみればお得な気がします。

 最近、ニフティのフォーラムで見た記事に、T-MAX現像液は増感用と書いてありました。気になるので、早速トライXをD-76で現像してみました。

 T―MAX用現像液で現像した場合、粒子が結構大きくなります。昼間撮影したネガは余り目立たないのですが、夜間撮影したネガは粒子が結構見えます。50年前のフィルムなので、粒子が見えるのはいいのですが少しモヤモヤっとしたネガになるようです。ちまたで言われる「美しい粒子の並びのトライX」なのかなと思っていました。

 さぁ、D-76で現像しよう。一袋850mLの50度のお湯に溶かし、950mLに薄める。20℃まで外において冷やす。北海道の冬はすぐに冷えるので便利だ。

 常に一定に現像を行う方法があります。現像液を稀釈して使用し、繰り返し使わないことだそうです。1:1の稀釈であれば問題なく現像はできます。人によっては1:3まで薄める人がいます。

 僕は厳密な現像をしないので、稀釈はあまりやりません。LPLのステンレスタンク、35ミリフィルムでは4本同時に現像できます。ブローニーでは2本同時。ブローニーだったら1:1に薄めようと思ったけど、結局35ミリにしました。

 現像が終わり、ネガを見てみる。ぱっと見は、粒子がきりりとしまって、T-MAX現像液より細かい感じがします。T-MAX現像液のほうが増感作用があるので、階調があよく出ているかな?

次回、ネガを暗室から持ち帰りますので比較してみます。お楽しみに!
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by hassel_distagon | 2006-02-09 07:17 | Dark Room
 僕のHPとブログはどこにも宣伝してないですが、ひそかに人気だった暗室講座、とうとう7回目になりました。今回は僕の使ったことがある現像タンクについて書いてみたいと思います。

○KING製ベルト式現像タンク
 たぶん、初心者の方がよく使う現像タンクです。僕も現像スタートはこれでした。この現像タンクの特徴はなんといってもフィルムを巻くリールに透明なプラスティックのベルトが付いていることです。非常にフィルムを巻きやすく、初心者でも扱いやすいです。
 
  ⇒写真はこちら http://www.asanuma.gr.jp/king/dark/dark1.html

 35ミリフィルム1本用、2本用(ブローニー1本)、3本用(ブローニー2本)があります。

 35ミリフィルムを現像する場合、気をつけなくてはならないことは、とにかく気泡ができやすいため、いかにして気泡を取り除くかに尽きます。とにかく気泡ができ、現像ムラが発生します。僕は、まずフィルム巻いたら、少し緩め、リールをたたいて全体を緩ませます。現像、定着ともに1分間連続に撹拌します。これで結構気泡を取り除くことができます。それでも、20~30本に1回は失敗します。

 ブローニーフィルムも現像できますが、フィルムの幅が広いのでベルトとフィルムがくっついてしまい、現像ムラが発生します。数十本現像しましたが、このタンクでブローニーフィルムを現像するのは不可能です。激しく減ムラします。やめた方がいいでしょう。

 しかし、このタンクには裏ワザがあります。フィルムの乳剤でない、つるつるの面を重ねあわせ、ベルトに巻くことができます。なんと、3本用のタンクであれば一度に6本の現像ができます。やってみたけど、失敗も多かったなぁ。

○LPL製ステンレスタンク
 現在、僕はこちらを使用しています。KINGとは違い、現像ムラが発生しずらいいいタンクです。このタンクのコツは、いかにスムーズにリールに巻くことができるか、ここがポイントです。35ミリのリールにはフィルムのパーフォレーションの穴に引っ掛け、そのままくるくるっと巻き上げます。ちなみに、パーフォレーションとはフィルムの上下の穴のことです。

 ⇒写真はこちら http://www.lpl-web.co.jp/products/photo/dark/tank.html

 最初は慣れるまで面倒ですが、なれると最高に使いやすい。ブローニーには残念ながらパーフォレーションの穴がないのでクリップがついており、はさんでから巻き上げます。うまくはさまないと上下にうまく巻けないので、35ミリは引っ掛ければ必ず上下まっすぐになるので大違いなのです。

 このタンクには、35ミリフィルム1本用、2本用(ブローニー1本)、4本用(ブローニー2本)があります。

 35ミリは4本同時にできるので現像が早くて最高です。しかし、ブローニーは2本ずつなので現像が遅い。そこが唯一の欠点でしょうか。

○コンピプラン現像タンク45T
 大判用の4×5フィルムを現像するために買いました。オランダ製です。プラスティックとすごく硬いゴムでできています。写真はLPLタンクの下にあります。こんなものでも3万円します。高いけど、1Lの現像液ですむのでこれにしました。1回で6枚現像できます。

 プロの方は、ISE製の現像タンク(http://www.ise-pro.com/j.sutenholdertank.htm)を使うんでしょうね、たぶん。しかし、現像液が3リットルや6リットルも使うのでやめました。

 このタンク、作りが余りよくないんです。蓋はえらく硬いゴムで、取り外しがしにくい。液を捨てる弁もゴムが硬く、使い物にならない。けど小さくて液も少なくていいので結構使えるタンクです。

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4×5カメラで撮影:カメラ:カンボSCN-2 シュナイダー150mmF5.6 現像はコンピプラン
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by hassel_distagon | 2005-12-08 21:14 | Dark Room
 ここ2ヶ月、私的にいろいろありまして暗室講座はお休みでした。前回の暗室講座5で大まかな流れは分っていただけたでしょうか?さて、今回からテクニックとまではいきませんが、現像のコツなんかをやりたいと思います。6回目は増感現像について書いてみたいと思います。

○増感現像って?
 一般的に、増感現像とは、ISO400のフィルムをISO800で使用するような、フィルムの感度より高い感度で使用することを言います。例えば、ISO400⇒800とした場合、「1段増感」とか「1つ絞り分増感」とか言います。数字を見てもらうと、400から2倍の800になっています。ということは、2倍の感度になった訳です。

○「1段」「一つ絞り」って?
 最近のカメラはほとんど自動露出になってしまったため、「1段」とか「1つ絞り」とかいう感覚が無くなってきていると感じがしますので、少し書いてみます。現在のカメラのシャッタースピード配置は倍速系列といって、
  
  1/1⇒1/2⇒1/4⇒1/8⇒1/15⇒1/30⇒1/60⇒1/120⇒1/250・・・・・

とちょうどシャッタースピードが2倍速くなっていきます。シャッタースピードを1つ、たとえば1/30から1/60に操作した場合、シャッタースピードは2倍になり、フィルムにあたる光の量は半分になります。これが「1段」絞った状態です。
 
 一方、絞りはどうなっているかというと、

  F1⇒F1.4⇒F2⇒F2.8⇒F4⇒F5.6⇒F8⇒F11⇒F16⇒F22・・・・

と、よく分らないならびになっています。文系の方はよく分らないかと思いますが、

  1⇒2⇒4⇒8⇒16⇒32⇒64⇒128⇒256・・・・

という、2倍にした数字の列を√、平方根したものが絞りの数字なのです。
  2の平方根は1.414です。F1.4となります。ひとよひとよの・・・と習いましたよね(笑)
  2の倍の4の平方根は2です。F2となります。

 絞りもまた、常に2倍の値になっているのが分ると思います。そうです。お分かりですか?f1.4からF2に操作をすると、光の量は半分になります。俗にこれを「一つ絞り分」といいます。

○フィルム感度とシャッタースピードと絞りの関係のまとめ
 なんだかカメラ講座になってしまいそうですが、大事なことなので続けます。
 
   シャッタースピード 1/30⇒1/60の操作
   絞り F1.4⇒F2の操作
   フィルム増感 400⇒800
 この3つの操作は、それぞれフィルムに当たる光の量を2倍にする操作ということになります。
 
○増感現像すると高コントラストになる
 実は、増感現像という言葉は余りいい言葉ではないのです。増感現像しても、厳密な意味での増感にはなりません。コントラストが上がるだけなのです。アンセル・アダムスの写真教本に書いてあったので間違いないと思います。これはどういうことかというと、フィルムに5段分の部位が撮影できたとします。

  増感なし  ⇒1段増感現像
  +2段     +1.0  ハイライト部
  +1段    +0.8
  ±0      +0.6
  -1段     +0.4
  -2段     +0.2  シャドー部

 増感した場合、ハイライト部は確かに増感になるのですが、シャドー部は+0.2くらいしか変化しないため、増感されていないといっていいでしょう。ハイライト部だけが増感され、コントラストの強いネガが出来上がります。

○増感現像すると粒子が粗くなる
 もう一つ、増感現像するとネガの粒子が粗くなります。2段分増感したらかなり荒くなります。35ミリフィルムではかなり辛くなります。通常の滑らかな写真は望めないでしょう。
 
 フィルムは、銀の入った粒子が露光により黒く変化し、ネガになります。粒子の大きさを大きくし、粒子1個当たりの表面積を大きくすると光の当たる部位が増え、増感になるということだそうです。これは増感現像には当てはまらないような気がしますが、フィルム感度と粒子の関係をよく表しています。

○増感の結果
 増感すると、コントラストが高くなり、粒子の粗いネガになります。35ミリフィルムで増感するのは僕は余り好きではありません。粒子が粗くなりすぎるからです。増感しなくてはならない常態になった場合、まずカメラについているズームレンズを外し、F1.4とかF2とかの単焦点レンズを付けてください。F3.5クラスのズームレンズからF2に取り替えた場合、2段分の増感したのと同じことになります。F1.4であれば3段分になります。
 
F1.4であれば、夜でもISO400で1/15くらいで撮影が可能です。増感は不必要です。僕がズームレンズ嫌いなのはこのへんにあります。

○どういうときに増感するの?
 アンセル・アダムスは、増感するのはコントラストを上げたいときだ、といっています。単に感度アップのためであれば、安い単焦点の標準レンズを1個購入してください。僕はズームレンズを付けての増感は絶対にしません。

 僕の場合、ブローニーを使っているときに増感します。ブローニーフィルムを使う中判カメラは明るいレンズはないですから、仕方なくです。しかし、ツアイスレンズとトライX、T-MAX現像液という組み合わせではちょっと軟調気味になるので、1段増感するといい感じに仕上がります。
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by hassel_distagon | 2005-12-03 07:50 | Dark Room
 さぁいよいよ暗室講座も現像編に入ります。今回は現像に必要な道具を紹介します。現像液はコダックとフジを使い分けた方がいいのですが、他の薬品は入手しやすいフジで十分です。僕もフジしか使ったことはないです。

 ①フィルムピッカー
 現像は、まずフィルムピッカーでフィルムのベロを出すことから始まります。うまく取り出すにはちょっとコツがいるので、練習しましょう。 


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②現像タンク
 現像タンクは、浅沼商会(KINGブランド)のベルト式と、LPL製のステンレスタンクが有名です。KINGでもステンレスはあったような気がします。一般には、KINGのベルト式は現像ムラ、特に35ミリでは気泡、ブローニーではベルトにフィルムを挟みこむ構造上、ベルトにくっついてしまい現像ムラができやすくなります。35ミリはがんばれば20本に1本くらいの現像ムラですむのですが、ブローニー用は2本に1本くらい現像ムラが発生します。KINGは現像ムラをなくすのが不可能なので、僕はおすすめしません。現像ムラのできにくいLPL製ステンレスタンクをお勧めします。
 
 写真はLPL製ステンレスタンク、4本用です。1本用もあります。僕は4本用しか使ったことがありません。タンクの横にあるのがリールで、フィルムを巻き巻きします。4個重なっているのが35ミリ用、2個重なっているのがブローニー用です。4本用は、35ミリ4本、またはブローニー2本同時に現像できます。


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③現像液
 現像はまず、6~13分、フィルムの入ったタンクに現像液を入れます。 僕の暗室には下の4つがありました。現像液は、大まかに「微粒子現像用」「通常現像用」「増感可能な現像液」に分かれます。現像液の基本は、コダック製の「D-76」という現像液で、全ての現像液はD-76の改良版に過ぎない、とまでいわれています。

 現像液は基本的に同じものなので、どのメーカーのフィルムと現像液でも現像できます。コダックとフジは比較的入手しやすいですが、イルフォードやコニカの現像液なんて見たこともないです(笑)。しかし、コダックのフィルムはコダックの現像液で現像したほうがいいようです。


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左より、フジ:ミクロファイン、フジドール コダック:D-76、T-MAX現像液


 微粒子現像用・・・フジ:ミクロファイン  コダック:マイクロドール(使ったことありません~)
 通常現像用・・・・・フジ:フジドール    コダック:D-76・T-MAX現像液(増感可)
 増感&通常・・・・・フジ:SPD(スーパープロドール)
    ※T-MAX現像液:通常はT-MAXデベロッパーともいいます。

④現像液の組み合わせ
 現像液の組み合わせですが、モノクロフィルムの「Tri-X」と「D-76」の組み合わせはプロでは絶大な信頼を得ています。高梨豊氏、森山大道氏はこの組み合わせです。しかし、値段が高いのと、1袋で4本しか現像できないので僕は余り使っていません。コダックのT-MAX用現像液でTri-Xを現像してます。ちょっと軟調気味に仕上がるようです。

 フジの誇る、微粒子フィルム「アクロス」を常用していますが、これには「ミクロファイン」がいいと思います。フジドールやスーパープロドールで現像しても結構微粒子です。ただ、SPDは現像時間が短すぎるのがネックです。現像ムラをなくすには最低6分の現像時間が必要です。SPDは20℃で5分とちょっと短いです。

 同じくフジ「ネオパン400プレスト」は、現代レンズに対応するために軟調気味に作られているフィルムだと思います。ミクロファインで現像すると超軟調なネガができます。軟調とは、階調は豊富なのですがコントラストが低い状態を言います。現代レンズはハイコントラストで階調が皆無に近いので、ミクロファイン現像がいいのかもしれません。僕はT-MAX現像液を使用しています。階調豊富なツァイスで撮影し、T-MAX現像液できりっと仕上げます。フジのフィルムをコダックの現像液で現像するとハイコントラストな仕上がりになるようです。

⑤酢酸
 現像反応はアルカリ反応なので、酸を使って現像を停止させます。普通はフジの酢酸5~10ccを1リットルの水で薄めて使用します。これを「停止液」と呼んでます。酸なので多分レモンや酢でもいいような気がします(笑)

 暗室の独特のすっぱいにおい、においの元はこいつですね。結構強烈なにおいがします。


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⑥定着液
 ネガフィルムは、露光された「ハロゲン化銀」という物質が現像液で金属銀に還元されて像が浮かび上がるのですが、露光しなかったハロゲン化銀を洗い流す必要があります。この工程を「定着」と呼んでいます。洗い流すのに定着かよ・・・と異論もあるとは思いますが、僕が名づけたわけではありませんので(笑)

 フジの製品は「フジフィックス」と「スーパーフジフィックス」があります。スーパーフジフィックス」の方が早く仕上がります。僕はスーパーフジフィックスで5分間定着させてます。フジは比較的早く定着が終わり、コダックは時間が掛かりますが、5分あれば大丈夫です。



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⑦クイックウォッシュ(QW)

 定着の終わったフィルムは20分間水洗するのですが、このQWを使うと5分ですみます。1袋50円くらいで、100本も処理できるのでお買い得です。現像は水洗が非常に重要でして、水洗不十分だと水垢は無論のこと、小さな粒粒が付着します。乾いてから粒粒を撮るのは不可能です。QWしましょう。学生の方の作品展とかみると、写真に白い点々があるのを見かけますが、水洗不足によるものです。

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⑧その他
 このほかに、暗室や,メスカップ、メスカップをかき混ぜるマドラーみたいなやつ、フィルムを乾かす洗濯バサミなんかが必要です。

 次回も現像編続きます。

        当ブログはHP「シャッターモノクローム」の1コンテンツです。

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by hassel_distagon | 2005-10-10 07:46 | Dark Room

 はや暗室講座も4回目を迎えました。まだ現像にすらたどり着いていないですが、しばしお付き合いください。



 さて、故アンセル・アダムス氏が提唱したゾーンシステムですが、35ミリフィルムには辛いというのを前回書きました。でも、概念的に覚えておくと便利です。



 さて、晴れた日に散歩しているとします。てくてくてく、歩きましょう。そのとき、あなたは何かに心を奪われ、シャッターを押します。



 天気はよく晴れています。このとき、日の当たる地面、建物や人物の露出は、「ISO100」で「F5.6」「1/500」で概ね合います。僕はこれで撮影しています。さて、この日の当たる地面に露出をあわせますと、周辺の露出はどうなるかというと


 


①空がよく晴れており、雲がもくもく気持ちいい



 空は地面より+1絞りくらい明るいです。地面に露出をあわせると、空は少し白くなります。雲などの微妙なグランデーションは飛ぶかも知れません。雲を中心にしたい場合、露出を1つ絞り、「F8」「1/500」とするといいでしょう。ただし、地面がすこし黒くなっちゃいます。


 


②建物があり、陰の部分がある。



 影は、濃さにもよりますが-2~-3絞り暗いです。日の当たる地面に露出をあわせた場合、かなり黒くなります。影にも、濃さがあります。たとえば、ビルの下、木が沢山生えている場所など周囲から光が入らない場所は結構暗く、-2から-3絞りくらい暗いです。木が一本しか生えていなく、周囲が明るいと-1絞りくらいになります。


 



 明るさは分りました。ここまでくると現像が終わらなくても写真の出来上がりイメージがつかめるはずです。ここが大事です。写すときにプリントした結果をイメージし、露出と画面構成を修正していきます。どの様に修正するかというと、


 


①もくもくした雲を思う存分写したい



 雲は写真に切っても切れない関係にあります。いい被写体になってくれます。このときは先に書いたとおり、露出を1つ絞り分マイナスし、地面を暗くするといいでしょう。画面構成としては空を多く取り、地面は少なめにします。このとき、人物などはシルエットになる可能性が高いので、逆にシルエットになることを前提として画面構成すべきと思います。


 


②影に重大な被写体が!



 雲もいいけど、影の部位にあなたが心奪われた被写体があるとします。なんでしょうか?小泉純○郎が裸踊りしているとか、岡○さんが選挙で大敗し泣き崩れているとかですかね(笑)。このときは影の部位に露出をあわすといいともいます。すると、日向の部位は+2~+3絞分明るいので、かなり白く写ります。空は更に明るいので白く飛んじゃいます。雲の微妙な感じを表現するのは不可能となります。こうなると、空はなるべく削り、少ないほうがいいかも知れません。


 


③影も空も写したい!という欲張りなあなた



 実は、フィルムって結構ラチュードが広く、プリントできる5絞り分より広く写ります。空や暗いとところを、「覆い焼き」を行うことにより、プリント時に一つ絞り分くらいは補正できます。覆い焼きとは、プリントは引き伸ばし機からでる光を印画紙に当てて露光させ、現像させますが、引き伸ばし機から出る光そのものを手や紙で一部さえぎると部分的に光を当てる時間を多くしたり少なくしたりできます。これにより、プリント時にある程度補正できます。しかし、手や紙などを使うので、難しいカタチはできません。地平線とか、斜めのまっすぐとかでないと難しいでしょう。覆い焼きをする前提で撮影する場合、覆い焼き部は簡単な形にするといいです。


 


④覆い焼きなんてめんどくさいというあなた



 影と日向の両方が撮りたいけど覆い焼きなんか面倒くさいという僕みたいなあなた!そうあなたです。そんな人は一つ絞って、「F5.6」「1/500」から「F5.6」「1/250」で撮影しましょう。一応5絞り分までに入るはずです。でも、これが結構写るんですよ。


 



 暗室講座といいながら、撮影で4回も使ってしまいました。あ、いい忘れましたが曇りの日は影ができないので「ISO100」「F5.6」「1/125」でOKです。


 次回から、いよいよ現像編に入ります。


 


   


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by hassel_distagon | 2005-10-01 07:38 | Dark Room


 モノクロ写真家で、露出のすごい人をあげろ、といわれたら第一に浮かんでくるのが故アンセル・アダムス氏ではないでしょうか。アンセル・アダムス氏は主にアメリカのヨセミテ国立公園を撮影した風景写真家です。初めて見たとき、モノクロで風景写真をとってもいいんだ、なんて感じたのを覚えています。



 さて、ゾーンシステムを行うにあたり、スポット式の露出計が必要です。現代のカメラには多分スポット測光モードがついていますので、こちらでもいいと思います。



 スポットで測光すると、絞りとシャッタースピードが表示されます。ここでは仮に、絞り「F5.6」、シャッタースピード「1/125」とします。



 ここで写真を撮ります。カシャ。このまま現像すると、スポット測光したところが灰色に写るはずです。カメラに内臓している露出計は、コダック社が決めた灰色(18%反射率グレーといいます)になるように露出を決めます。黒いものも灰色に、白いものも灰色に写ります。露出計ってこんな簡単な原理なんですよ。



 この、18%反射率グレーなんですけど、プリントすると質感描写が最高な点です。ここを「ゾーン5」とします。いいですか、ゾーン5ですよ。



 ゾーン5のスポットのすぐ横に、「F4」「1/125」の露出が得られる場所があったとします。一つ絞り分暗いですね。ここを「ゾーン4」とします。さらに、「F4」「1/60」の場所があったとします。ゾーン5より2つ絞り分暗いです。ここを「ゾーン3」とします。カメラが判断した最適「ゾーン5」より2つ絞り分暗い領域、ここまでがプリントして質感を表現できます。プリントするとゾーン5より黒っぽい灰色になります。



 更にゾーン3より1つ絞り分暗いところ、「ゾーン2」では結構黒くなりますが、かろうじて質感の描写ができますがほとんど黒になっちゃいます。



 逆に、明るいところは一つ絞り分明るくなるたびに「ゾーン6」「ゾーン7」となります。ゾーン7までは白っぽい灰色で、質感描写が可能です。「ゾーン8」になると暗い場合と同じでかなり白いですが、かろうじて質感描写が可能です。


 まとめると、下の様になります。各ゾーンはちょうど1つ絞り分だけ違います。


 暗い ゾーン0  真っ黒


     ゾーン1  真っ黒


     ゾーン2  黒いけどかろうじてわかる ⇒⇒⇒一般的には黒ですね


     ゾーン3  黒いけど質感は分る ⇒⇒⇒プリント限界


     ゾーン4  ちょっと黒いかな?


     ゾーン5  標準な灰色


     ゾーン6  ちょっと白いかな?


     ゾーン7  白いけど質感は分る ⇒⇒⇒プリント限界


     ゾーン8  白いけどかろうじて分る ⇒⇒⇒一般的には真っ白です


     ゾーン9  真っ白



 簡単にいうと、スポット測光した場所からプラスマイナス2絞り分、ゾーン5をいれると5絞り分がまともにプリントができる範囲になります。



 現実には、5絞りにすべて入るわけがないのですが、アンセル・アダムス氏は「2液現像」「増感」「減感」を駆使して5絞り分に入れろ、と言っています。アンセル・アダムス氏みたいにシートフィルムじゃないんだから、ここまではできにくいかなと思います。



 これをどのように使うかというと、最初にグレーにしたい部位を決めます。たとえば人の顔とかですね。そして周囲を測り、「ここはマイナス2絞りだから黒いけどかろうじてうつるかな」とか、「あっちはプラス3絞りだから真っ白になっちゃうな」とか、撮影時に分るようになります。現像しなくても露出のよしあしが分るようになります。



 しかし、スナップではそんなことはしてられません。測光しているうちにネコは逃げちゃうし子供は走っていってしまいます。ここからは次回に!


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by hassel_distagon | 2005-09-26 20:28 | Dark Room
 自家製プリントの第一歩は、撮影することです。ネガになるべく多くの情報を持ち帰るのが目的で、カラーリバーサルやデジカメの露出とちょこっと違います。今回は露出について書いてみたいと思います。

○いいネガとは
 いいネガ、はっきりいうと美しいネガです。ネガの濃度とコントラストがちょうど良いネガは見て美しいです。あなたのネガが美しくない、と思ったらちょこっとどこか直したほうがいいのかも知れません。本当に、現像が決まったネガは美しいです。

○ネガの濃度
 ネガの濃度は露出量の差で決まってきます。写真①が適正な標準ネガだとすると、写真②が露出が足りなく、樹木の下のほうの情報が失われ、真っ白になっています。こうなると、プリントしても真っ黒にしかなりません。写真③が露出が多すぎるネガです。ハイライトの部分、樹木の幹あたりが黒くなってしまい、光が多すぎることが分ります。下の写真はネガなので、黒ところがプリントすると白くなり、白いところがプリントすると黒くなります。


 写真②と写真③を比べて欲しいのですが、樹木の下の方、高濃度ネガの方が情報が残っています。ネガは低濃度と高濃度を比較すると、高濃度の方が情報を持って帰ることができます。少し露出過多にするのが基本です。
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 写真①標準ネガ


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 写真②低濃度ネガ


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 写真③高濃度ネガ


○ネガのコントラスト


 濃度のほかに、コントラストがあります。コントラストとは色の強弱のことですね。このブログを見ている以上、パソコンをお持ちだと思うので、フォトショップなどの画像ソフトでコントラストを変えてみてください。画像は「明るさ」と「コントラスト」の調整ができると思います。やってみると感じがつかめますよ。

 さて、写真④は低コントラストのネガです。原因は現像が足りなかったか、周辺が薄暗くて周囲のコントラストが不足していたか。写真⑤は現像が多すぎたか、直射日光が当たりすぎていてもともと高コントラストであったか。

 濃度とは違いコントラストは現像や光の状況に左右されてしまうので、コントロールは難しいかも知れません。撮影したときの状況を覚えておけば、現像する時間である程度コントロールできますが、僕は余りやったことがありません。本数が多いので分らなくなります。コントラストの問題は、高コントラスト設計がなされている現代レンズでよく起こります。もともと写真⑤のような仕上がりになるんですよ、今のレンズって。

 解決は、現像で処理します。現像を少なくすると、写真④になり、多くすると写真⑤になります。撮影した状況を覚えておき、多少現像を変えるといいでしょう。

 しかし、僕みたいに撮影状況を覚えていない人間はライカ、ツァイス、それとロシアレンズを使うとレンズが補ってくれるのでコントラストの問題はなくなります。ツァイスがいい、と言われるのはこの辺に秘密があります。階調が日本レンズよりすごく豊富です。それと、もし、あなたがライカLマウント(世界的にはスクリューマウント)のカメラを持っていたら、安いロシアレンズ購入をお勧めします。僕はコシナのカラースコパー35ミリでフィルム1本撮ってみて、余りの高コントラストに使用を断念し、手放しました。本当に、今のカメラはモノクロには向いていないです
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 写真④低コントラストネガ


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 写真⑤高コントラストネガ


 次回は露出の神様、アンセルアダムスが考案したゾーンシステムについて書いてみたいと思います。実際にはそのままゾーンシステムを行うのは不可能ですが、露出の考え方について知っていても損はないと思いますよ。
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by hassel_distagon | 2005-09-25 08:19 | Dark Room