カテゴリ:Method of B&W( 13 )


 写真は人を撮ることである、一時期そう思ったことがあります。写真の発展は、貴族とかのポートレートだよな、とかスナップをしていると人が重要な役割を示すよな、などと考えてました。

 しかし、人物を撮りにくい時代になりました。カメラが進歩した時代にいるのがいいのか、人が撮りにくい今にいるのが悪いのか。

 なぜ人が撮り難いかというと一言でいうと被写体の肖像権を侵害するからです。僕のHPにもたくさん乗ってますし、有名な写真家にも腐るほど人物スナップがあります。全部犯罪です。

 もし、あなたが人物勝手に撮影した結果、ぶん殴られようが、カメラを壊されようが、フィルムを没収されようがあなたが悪いのです。あなたが勝手に相手の肖像権を侵害し、プライバシーを侵害しているのです。これはどうしようもありません。スナップは基本的に犯罪なのです。どうしよう。我々は。スナップなしでは生きていけない、そんな人間が世の中にはいますよね。僕みたいに。

 解決する一つは、イベントを写すことです。よさこいとかイベントは、厳密にいうと肖像権が発生しますがイベント自体の性格上問題ないでしょう。

 しかし、イベントは好きではない!そんな人はどうするかというと、ばれないように写すとよいでしょう。できれば透視ファインダーのカメラ、いわゆるライカタイプがいいです。一眼レフはピント合わせに意識がいってしまうケースが多いのと、決定的にダメなのがシャッター音が大きいため、相手にばれちゃいます。

 僕の経験上、ライカで2秒以内ならばれないですね。

 次に後ろ姿を撮ることです。撮影時に気づかれなきゃ、肖像権は発生しないと思います。

 一番よいのが相手の許可を得ることです。最近、僕は相手の許可を得てから撮影しようとしています。やっぱり、コトバを交わしてから撮った写真の笑顔には何もかなわない気がするのです。

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by hassel_distagon | 2005-09-13 22:36 | Method of B&W
 日本語では写真といいますが、英語ではフォトグラフといいます。フォト=光、グラフ=絵、画像です。

 僕たちは写真を使って自分を表現していることになりますが、別に「真」実を「写」そうと思っているわけでは無いと思います。いい写真が撮りたいだけですよね。それが一番難しいですが。

 写真というよりフォトグラフ、いや光画といったほうがいいかも知れません。光を使って描きたいのです。光をどのように捕まえ、ドラマティックに仕上げるが、そこに写真の面白さがあると思います。

 ポートレートはコントラストが低い方がいいことがありますが、スナップは基本的に高コントラストにするのが基本です。白い背景に白い物を撮影しても形がよく分らなくなります。

 高コントラストとは何かというと、光や色の強弱のことです。高コントラストの代表例は踏み切りの黄色と黒の模様でしょうか。はっきりくっきりしています。低コントラストの代表例は目の色弱検査に使う、水色とかの見づらい字ですね。

 低コントラストになると被写体はおとなしくなり、高コントラストになると被写体ははっきりくっきり見えます。比較的小さなものでも存在感を与えることができます。

 何もない、普通の風景をドラマチックに見せる方法、それは高コントラストに撮影することだと思うのです。

 屋内の場合、中から外を撮影すると高コントラストになります。通常でいう逆光です。屋内がシルエットになり、窓の外がハイライトになります。ハイライト部は白く飛んでしまうので存在感は小さくなりますが、手前に置かれているものがシルエットになり強烈な存在感を示します。
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もう一つ、夕方や朝に撮影すると太陽が低くなり、光が斜めに入ってきます。斜光といいます。斜光で撮影すると、まず第一に簡単に逆光が作れます。被写体をシルエット化して存在感をアップさせることができます。

 第二に物の微妙な凹凸を再現することができます。物には微妙な凹凸があり、斜めに入ってきた光が小さな影を作り、結果として物質の持つざらざら感なんかを表現してくれます。下の写真、斜光により砂のもつ物質感が出ているのが分ると思います。

 第三に影が長くなり、写真にアクセントがつけられます。影は面白く、被写体に向いています。なとなく、夕方だからもう帰ろう、影も長いし、と小さかった頃の思い出、望郷感的な感じがでてくるかな、と個人的に考えています。
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by hassel_distagon | 2005-08-20 07:06 | Method of B&W
 よく聞くのが、「写真は引き算である」というコトバです。聞いたことがありませんか?君の写真、端っこのゴミ箱が邪魔だ。白い色は目を引く。撮影するとき、よくファインダーを覗いていなきゃダメだよ。

 確かに、いらないものを落としていき、画面をすっきりさせ、主題を浮き出させることは重要です。最近は、ズームレンズの性能が上がり、高倍率でないものは単焦点レンズと変わらない性能を持つようになりました。いらないものをそぎ落とし、さらにズーミングで被写体をアップにしてしまうんですね。

 僕はこれを一眼レフ使用者の「ズームレンズ症候群」と勝手に名づけています。出来上がった写真はなんだかつまらないスナップになります。北海道の某写真団体のコンテストではこのような写真ばっかりで、見るのもいやになります。しかし、実際にはこのような撮影方法は雑誌でも奨励されていますし、現在の主流の様です。

 確かに、初心者のうちは引き算を行い、主題が何なのか分るようにすることが大事なのかも知れません。ごちゃごちゃして、何がいいたのか分らないようではダメです。

 だんだん腕が上がってくると引き算では限界が来ます。一部の方を除き、僕たち週末写真家や主婦写真家は頻繁に海外に取材に行くわけには行かないし、被写体を追い求めて日本中を駆け巡ることもできません。同じ場所を撮影し続けるしかないのです。

 同じ場所で引き算を行うと、同じ写真しかできません。当たり前ですね。被写体のメインとなる面白い物なんてそうそうありませんから、同じものを撮影し続けることになります。仕方がない、変化をつけるにはイベントに多く顔を出さないとダメだな、となっちゃいます。

 このレベルに到達したら、次は足し算をしてみることです。

 目の前にあるもの、すべてを利用し写真に変化をつけてみることです。

 風景写真革命といわれた故前田真三氏の写真を見ると、電線や家や農業機械、美馬牛小学校など人工物が結構入っていることが分ります。彼は写真に変化をつけるため、「添景」として意識的に入れています。これは彼の著書に書いてあったので間違いないです。

 僕のブログでは以前に「脇役」と書いてました。脇役は、写真をぐっと引き締めます。そして足し算だけでなく、掛算のようになります。写真の完成度がぐっと高まります。

 以前と同じような事を書いてしまいましたが、足し算はスナップの極意中の極意です。

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2005 室蘭市
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by hassel_distagon | 2005-08-19 21:51 | Method of B&W
 写真とは、そのまま読むと真実を写す、と書いてあります。まぁ実際には、太った自分の写真を見て愕然としたり、写真ではすごいかわいい娘を紹介されて、実際にあってみるとそうでもなかったりする訳で、強制的に真実を見せられたり、騙されたりする。そこが写真の面白いところなのですが。

騙したり騙されたりはその人の外面に騙されているような気がします。しようがないですよね。人間だし。しかし、時として出来上がった写真がその人の内面を写し取った、そんな写真を撮った事は無いですか?

 写真では騙すこともできますが、間違いなく、真実に迫ることができると思います。ここでいう真実とは外見ではなく、被写体の持つ内面の事です。

 昨年から一年間、今住んでいる室蘭を撮影しました。多分フィルム100本は越えていると思います。撮影しながら考えたことを当ブログ「いつもの見慣れた風景をとろうよ」に書いてみました。てくてくと散歩しながら室蘭を隅々まで歩き回り、写真を撮りました。出来た写真は当HPのギャラリー「僕の住む街に纏めてあります。

実はまとめあげるのが辛くなり、格好のいい写真だけを並べてあります。心が挫けてしまったのです。

 室蘭は現在、急速な過疎化と人口の一極集中が進んでいます。室蘭は北海道では函館に次いで古い町です。函館と同じく旧市街を持っています。古い旧市街地、「中央町」「輪西」「絵鞆」などは人口減少が著しく、街中に廃墟が溢れています。札幌であれば、空き家を誰かが買い取り、ビルや新しい家を建てるでしょう。しかし、室蘭では過疎化が進んでおり、土地を買い取る人もいないのです。ゴーストタウンと化しています。

 一部に人口が集中し、他は過疎が進む。まるで人口が増え続ける札幌と、その他の地域の様です。東京とその他の道府県との関係にも似ています。今日本は人口が減少してきています。室蘭は未来の日本の縮図なのかも知れません。写真をみて、そう思いました。

 最初は面白がって廃墟を撮影していましたが、撮影し続けるのはなかなか辛いものです。

 写真を一枚、二枚、三枚・・・と重ねると表面では見えなかったものが見えてくるような気がします。日本を代表する写真家、森山大道氏も写真はある程度の枚数が必要だ。ある程度の枚数を持ってきたら、私はどんな人の写真でも見る、といっています。

 出来上がる写真は、ルポタージュまではなりませんが、それに近くなります。写真の鬼と言われた故、土門拳氏が提唱したリアリズム、いわゆる非演出絶対スナップといわれる手法です。リアリズムがもてはやされた頃は、急激な高度成長期であり、成長から取り残された農村や漁村を撮るのがアマチュア写真家の流行であったと聞きます。

 この方法は30年位前の考え方です。現代は、川内倫子「うたたね」などに代表されるように、つながりのない写真、特にアップの写真を多様し、一枚一枚は意味のない写真を集めるようなまとめ方をします。アップの写真を集めると写し手の心象を表す事ができます。なかなか不思議です。 どうやら、偉い写真家の人々には新しい撮影スタイルとして新鮮に見えるようです。今、写真賞を撮るならこの方法でしょう。

 写真を纏め上げる際、ちょこっとアップの写真を入れてやると上記の効果が出てアクセントをつけることができるようです。しかし、僕は古いスタイルの方が向いている様です。やはり、真実に迫りたいと考えています。

 機材もライカやハッセルと古く、撮影スタイルも古いです。最近はスタイルを変えなくてはいけない気がしてならないのですが、多分変われないでしょう。自分の迷いが写真にも出ている気がしています。

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2005 北海道室蘭市

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by hassel_distagon | 2005-07-30 03:19 | Method of B&W


 写真を撮ると、まず最初に望遠が欲しくなるものです。何を隠そう僕もそうでした。 やたらと一眼レフの望遠レンズを買ったものです。とにかく、大きく撮りたかった。小さいのは嫌だった。



 しかし、ライカを使うようになると、ほとんどを50ミリの標準レンズを使うようになった。35ミリを買ったけど、使いこなせないでいました。画角が広すぎで使いずらいんです。標準レンズに慣れると、35ミリが。



 あるとき、札幌のカメラ屋さんで20ミリの超広角レンズを発見しました。ロシア製のルサールという珍しいレンズです。珍品の部類なので、まぁいいやと買いました。広角レンズの練習でもしようと考えたわけです。20ミリを慣れると35ミリは簡単だろうと。



 50ミリを標準とした場合、50ミリ以下を広角レンズと呼びます。レンズ設計の進化した現在では28ミリまでが広角レンズ、24ミリ以降を超広角と呼びます。



 写真のコツは、よく引き算だとか言われますが、超広角を使う場合にも当てはまります。20ミリだと約90度の範囲が写るため、何でもごちゃごちゃと写り込みます。画面を整理する必要があります。主題はこれ、脇役はこれ、と誰が見てもわかる必要があります。



 超広角は、非常に被写界深度が広いです。まず、背景がぼけることはありません。対象にぐっとよっても、背景はちゃんと写り込みます。基本テクニックとしてとにかく寄ることです。よって、背景とのコントラストが最高になるように配置します。黒いものは白い背景に、白いものは黒い背景に。出ないと、背景がぼけないために何が写っているかわからなくなります。



 出来上がった写真は、遠近感が誇張され、かつ周辺がぐにゃりと歪んだ画像になります。フィルムに90度を43度に変形させて写しこむため、やむを得ないのです。



 下の写真は、小さい砂場なのですが、遠くに三輪車があるように見えちゃいます。画面の端にある、家が歪んでいるのがわかるでしょうか。



 超広角では広いところを撮るのはいいのですが、狭いところも広く写ります。見た人は勘違いするので、パンフレット等に使うのはフェアでないです。見ている人を騙すことになります。最近、ナショナルジオグラフィックの写真家が超広角を多用して、ぐにゃりと変形した人物写真を載せていました。僕がジオをやめた原因でもあります。



 このほか、広い被写界深度を利用するとピント合わせが不要になり、早く動くものに対応できます。また、女性の胸やおしりをより強調し、足を長く写したりできます。28ミリで撮影する写真家も多い様ですが、またの機会に。



 次々と超広角レンズが設計され、その写真がいい、普通のレンズではなく、超広角レンズで誇張した表現をしなさい、というアマチュアの写真家もいます。しかし、出来上がった写真はあなたの力ではなく、レンズの力であることを頭に入れておいて下さい。


 


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2005 Leica M3/Russer 20mmF5.6


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by hassel_distagon | 2005-07-20 06:34 | Method of B&W

 写真をかじられた方なら一度は「決定的瞬間」と題されたフランスの写真家、アンリ・カルチェ・ブレッソンの有名な写真集をご存知だと思う。これはアメリカ人がつけた題名ですが、原題は「逃げ去り行くイメージ」といいます。

 刻々と移り変わる、風景、景色、人々などの逃げ去り行くイメージ。これらを画面の中にもっとも美しく配置できる、これがシャッターチャンスであり、美しいフォームの写真だとブレッソンはいう。このシャッターチャンスの考え方は覚えておいて損はないと思います。

 さて、逃げ去り行くイメージを捕まえなくてはいけないのだけど、僕は20世紀最高の写真家と言われたブレッソンではないので美しくっていわれても、少し困る。ここではスナップ写真の時間の取り扱いを考えてみたい。

 まず下の写真1を見てみます。浜を歩いている女の子なのだけど、左に移動しようとしています。当たり前ですね。
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写真1 女の子は左に行こうとしている



 次に写真2をみてほしい。  同じ女の子を撮影したものだけど、女の子を左側に配置することによってすでに移動をしてしまっている感じがしませんか?

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写真2 女の子は左にいってしまった



 簡単な事なのだけど、左を向いている人に対して、左を大きく開けるか、右を大きく開けるか、イメージは大きく変化する。僕は、写真1では左側、進行方向を空けるとこれから行くぜ!みたいな前向きな表現でしょうか。女の子の進行方向は左だと容易に想像することができます。

 一方、写真2での右側、後ろ側を空けると、ああ行ってしまった、という切なさ、物語が終わった感じ。あいている右側は女の子が歩いていってしまった、部位をあらわすように思えます。

 時間の推移は前と後ろを空けるだけでは無い。写真3を見て欲しい。みんなで靴を脱ぎ、ボールをほったらかして海まで走った感じがしませんか?

 靴は多分、彼らのものだと思うのだけど、丸いのはボールでは無いです。漁師が使う浮きですね。オレンジ色の。ここで大事なのはあくまでも「感じがする」ことで、靴だって彼らの物でなくてもイイのです。それらしく見えればね。

 靴は明らかに人の使うものであり、屋外に、さらに浜辺においてあるということは、置いてある場所で靴を脱ぐ、という行動を取った証拠なのです。浜辺で靴を脱ぐことは入水自殺か遊ぶかどっちかを行っていることでしょう。写真の向こう側に人が見えます。遊んでいるようです。と、いうことは靴を脱いで向こうまで歩いていったのです。それから、遊んでいるのです。

 小物を使うことにより、時間の経緯をあらわすことができる気がしています。

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写真3 靴から浜まで移動した感じがする


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by hassel_distagon | 2005-06-05 20:51 | Method of B&W


 僕は機械式カメラであるライカをよく使いますが、よく言われるのが露出です。マニュアルでセットして・・・・露出計もないし・・・・不便ですよねぇ・・・・すごいですね・・・・


 実は、たいした難しくないのです。



 露出計の基準って、知っているでしょうか。コダックが決めた、光が18%反射する灰色、これを灰色に写すように光の量をコントロールします。色によって反射率が違うので、コダックは灰色に決めたわけです。



 一方、露出計はカメラについているのは反射式とかTTLとかいわれてます。これは物体に光が当たり、反射した光をカメラが感知して露出を計ります。カメラは反射した光の量を感知し、灰色にしようとします。白いものも灰色に。露出が不足します。黒いものも灰色に。露出がオーバーしてしまいます。カメラの露出計を使う限り、誤差はどうしても発生します。


 ま、普通はいろいろな色がある場合は誤差が少なくなるのだけど。



 誤差なく露出を決めるのにはどうしたらいいのか。答えは簡単です。入射式の露出計、受光部に白い玉がついているやつですね。これを使うと誤差はなくなります。反射光ではなく、そこにある光を直接計ります。



 しかし、測定なんかやってられないんですよ。測定している間にネコは逃げていくし、人は歩いて行っちゃいます。我々スナップ写真家にとって、そんな時間は無いわけです。


 それでは露出はどう決めるか。


 ISO100のフィルムを使ったとしましょう。光の量が変わる日没は別として


 晴れであればF5.6、シャッタースピード1/500 


 曇りでは、F5.6、シャッタースピードは1/125



これで写ります。ちなみに写真家の渡辺さとる氏は著書「旅するカメラ」で1/125でF11半だ、といっています。半絞りほど違いますね。


ISO400のフィルムを入れたときはどうすればよいかというと、100に比べ400は光の量が4倍になります。


  ISO100×2=200  200×2=400


つまり、光の量が1/4になっても100の時と同じシャッタースピードが切れます。


一方、絞りとシャッタースピードは


     F値:1⇒1.4⇒2⇒2.8⇒4⇒5.6⇒8・・・・・


  シャッター 1/1⇒1/2⇒1/4⇒1/8⇒1/15⇒1/30⇒1/60⇒1/125・・・・ 



と並んでますが、いずれも絞り、シャッタースピードともに1つ操作すると光の量が2倍になるようになっています。たとえば、絞りを2から2.8に変えた場合、光の量は半分になります。シャッタースピードを1/30から1/60にした場合は光の量が2倍になります。



 ということは、400のフィルムを使うときは2つ分の操作をすればよいわけです。晴れではF5.6ではなくてF11とか、F8にして1/1000にするとかですね。


これで露出は決まりました。



 秘密はここからです。早く撮影するには、あらかじめ露出をセットしておくのです。あらかじめセットできていれば、後は写すだけ。機械式カメラでもAFカメラにも負けないスピードが手にはいるのです。


 


 


 


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by hassel_distagon | 2005-05-29 23:31 | Method of B&W


 最近、調子に乗って「モノクロ撮影方法」を書き綴っている。ネットでは僕よりキャリアのある先輩諸氏や、うらやむ様な才能を持った方々がおり、雑文を見られるのは恐縮だが、このブログは僕の技術的なメモ代わりで始めたので御容赦願うこととしよう。



 映画やテレビにあって、写真にないものは沢山あります。音声や動き、音楽なんかでしょうか。しかし、写真にあって映画にないものがあります。わかりますか?縦位置です。縦位置は写真と絵画に許された表現なのです。



 僕は、道端に立っているものが大好きです。電柱や標識、街灯など、見かけたら写真に撮ってしまいます。そのためか、縦位置が普通の人より多いのでは、と考えるときがあります。



 ずっと縦ばかりで撮ってみると、以外に空高くまで写ることに気がつきます。すごく綺麗な雲が出ていて、縦で写したことはあると思います。空って、広くて、縦にしないと入らないですよね。当然、横幅が狭くなるので、被写体の配置も縦になります。



 下の縦の写真は、手前に人物も持ってきて、脇役として車を配置しました。人物が下の方、車が真ん中くらいと配置することにより、写真という2次元空間に奥行きを与えることができます。上の方というか、地平線に近くになるにつれ、明らかに遠い場所にあることが分かります。雲はさらに向こう側にあることになります。平面に3Dを与えるのです。



 いつも縦で写していると、横で写った写真におお!と思うときがあります。下の雪が降っている写真を見てください。雪が降り、しんしんと積る感じがしませんか?



 当たり前なのですが、横位置だとどうしても横に被写体を配置します。撮影者である僕からの距離が同くなります。これも当たり前ですよね。結果として、縦位置より空間を表現しずらくなります。



 しかし雪は街灯の方から左下に向けて降っているように見えます。「降っている様に見える」、これは英語でいう現在進行形です。雪は写真の中で動き続けているのです。


 横位置だと、動きを、時間の流れを表しやすいと思っています。



 最近は縦位置と横位置を意識して使うようになりました。しかし、写真の真髄はこんなもんではないでしょう。まだ、秘密が隠されているような気がします。


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by hassel_distagon | 2005-05-20 07:00 | Method of B&W

 写真を撮る際、一つだけ覚えておくと良いことがある。三分の一だ。



 僕のブログでは、写真の撮り方本に書いていないようなことを書いているつもりだけど、三分の一は結構書いてある。何かというと、画面を縦横それぞれ三等分し、三等分した線上に主要なものを配置していくことを言っている。



 下の写真を見てほしい。座っている人は、縦のちょうど画面の三分の一を占めており、窓が三分の二を占めている。ドアの窓の部分は、ちょうどでもないけど横の三分の一、真ん中をを占めている。


 もし、写真がしっくりとこなかったら、三分の一からずれているからかも知れない。


 


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by hassel_distagon | 2005-05-18 06:33 | Method of B&W

 カメラの標準レンズは、といわれると普通50ミリをさします。しかし、35ミリが標準だ、といいはる人種がいます。



 僕もその一人かもしれません。1年半前、ズミクロンという35ミリレンズを購入して以来、ほとんど35ミリで撮影していました。



 街角のいい雰囲気の写真を見たことありませんか?人が写っているのに、背景までもしっかり写っていて全部わかるような写真を見たことありませんか?おそらく、それらは35ミリで撮影されています。



 35ミリは使って見ると以外に難しい。見た目より大分被写体が小さく写ります。人なんか写すと、あれ?こんなに小さいの、と愕然とするときがあります。大きくは写らないのです。


 物を大きく写すには望遠レンズが必要です。35ミリでは大きくは写りません。


 しかし、しかしなのです。写真は大きく写ればいいっていうものじゃないような気がするのです。



 ウィリー・ロニスの「シルエット」という作品があります。橋の上でキスしている写真が函館のFMいるかのギャラリーに展示されていた様な気がします。シルエットはごちゃごちゃとしたパリのスナップなのですが、川の上に桟橋があり、そこを少女が歩いているというものです。少女は水の上なのでシルエットになっていて、とても素敵な作品です。



 少女は結構小さく写ってます。しかしタイトルにまでなっています。なぜかというと、シルエットはとてもコンストラストが高く、目を引くから、小さくてもいいと僕は思ってます。



 人間や動物はかなり小さくても目を引きます。人が使う道具や空き缶、自転車なんかも目を引きます。明らかに、人間が使ったもので、確実に人間がそこで使ったものだからです。人間がそこで使い、存在が想像できるものは35ミリスナップの主役になります。


 同じ人工物でもガードレールや石ころと存在感が違います。


 人間がいたことを証明するようなものを、ちょっと広い画角で写しこむ。通のスナップの楽しみ方なのです。


 


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                      2004 Leica M3 /Summicron35mmF2 室蘭市


 


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by hassel_distagon | 2005-05-16 23:01 | Method of B&W