光をわれに

 日本語では写真といいますが、英語ではフォトグラフといいます。フォト=光、グラフ=絵、画像です。

 僕たちは写真を使って自分を表現していることになりますが、別に「真」実を「写」そうと思っているわけでは無いと思います。いい写真が撮りたいだけですよね。それが一番難しいですが。

 写真というよりフォトグラフ、いや光画といったほうがいいかも知れません。光を使って描きたいのです。光をどのように捕まえ、ドラマティックに仕上げるが、そこに写真の面白さがあると思います。

 ポートレートはコントラストが低い方がいいことがありますが、スナップは基本的に高コントラストにするのが基本です。白い背景に白い物を撮影しても形がよく分らなくなります。

 高コントラストとは何かというと、光や色の強弱のことです。高コントラストの代表例は踏み切りの黄色と黒の模様でしょうか。はっきりくっきりしています。低コントラストの代表例は目の色弱検査に使う、水色とかの見づらい字ですね。

 低コントラストになると被写体はおとなしくなり、高コントラストになると被写体ははっきりくっきり見えます。比較的小さなものでも存在感を与えることができます。

 何もない、普通の風景をドラマチックに見せる方法、それは高コントラストに撮影することだと思うのです。

 屋内の場合、中から外を撮影すると高コントラストになります。通常でいう逆光です。屋内がシルエットになり、窓の外がハイライトになります。ハイライト部は白く飛んでしまうので存在感は小さくなりますが、手前に置かれているものがシルエットになり強烈な存在感を示します。
c0017469_7115092.jpg


もう一つ、夕方や朝に撮影すると太陽が低くなり、光が斜めに入ってきます。斜光といいます。斜光で撮影すると、まず第一に簡単に逆光が作れます。被写体をシルエット化して存在感をアップさせることができます。

 第二に物の微妙な凹凸を再現することができます。物には微妙な凹凸があり、斜めに入ってきた光が小さな影を作り、結果として物質の持つざらざら感なんかを表現してくれます。下の写真、斜光により砂のもつ物質感が出ているのが分ると思います。

 第三に影が長くなり、写真にアクセントがつけられます。影は面白く、被写体に向いています。なとなく、夕方だからもう帰ろう、影も長いし、と小さかった頃の思い出、望郷感的な感じがでてくるかな、と個人的に考えています。
c0017469_710883.jpg


当ブログはHP「シャッターモノクローム」の1コンテンツです。

c0017469_7161612.jpg

[PR]
by hassel_distagon | 2005-08-20 07:06 | Method of B&W