僕の超広角レンズの使い方

写真を撮ると、まず最初に望遠が欲しくなるものです。何を隠そう僕もそうでした。 やたらと一眼レフの望遠レンズを買ったものです。とにかく、大きく撮りたかった。小さいのは嫌だった。

 しかし、ライカを使うようになると、ほとんどを50ミリの標準レンズを使うようになった。35ミリを買ったけど、使いこなせないでいました。画角が広すぎで使いずらいんです。標準レンズに慣れると、35ミリが。

 あるとき、札幌のカメラ屋さんで20ミリの超広角レンズを発見しました。ロシア製のルサールという珍しいレンズです。珍品の部類なので、まぁいいやと買いました。広角レンズの練習でもしようと考えたわけです。20ミリを慣れると35ミリは簡単だろうと。

 50ミリを標準とした場合、50ミリ以下を広角レンズと呼びます。レンズ設計の進化した現在では28ミリまでが広角レンズ、24ミリ以降を超広角と呼びます。

 写真のコツは、よく引き算だとか言われますが、超広角を使う場合にも当てはまります。20ミリだと約90度の範囲が写るため、何でもごちゃごちゃと写り込みます。画面を整理する必要があります。主題はこれ、脇役はこれ、と誰が見てもわかる必要があります。

 超広角は、非常に被写界深度が広いです。まず、背景がぼけることはありません。対象にぐっとよっても、背景はちゃんと写り込みます。基本テクニックとしてとにかく寄ることです。よって、背景とのコントラストが最高になるように配置します。黒いものは白い背景に、白いものは黒い背景に。出ないと、背景がぼけないために何が写っているかわからなくなります。

 出来上がった写真は、遠近感が誇張され、かつ周辺がぐにゃりと歪んだ画像になります。フィルムに90度を43度に変形させて写しこむため、やむを得ないのです。

 下の写真は、小さい砂場なのですが、遠くに三輪車があるように見えちゃいます。画面の端にある、家が歪んでいるのがわかるでしょうか。

 超広角では広いところを撮るのはいいのですが、狭いところも広く写ります。見た人は勘違いするので、パンフレット等に使うのはフェアでないです。見ている人を騙すことになります。最近、ナショナルジオグラフィックの写真家が超広角を多用して、ぐにゃりと変形した人物写真を載せていました。僕がジオをやめた原因でもあります。

 このほか、広い被写界深度を利用するとピント合わせが不要になり、早く動くものに対応できます。また、女性の胸やおしりをより強調し、足を長く写したりできます。28ミリで撮影する写真家も多い様ですが、またの機会に。

 次々と超広角レンズが設計され、その写真がいい、普通のレンズではなく、超広角レンズで誇張した表現をしなさい、というアマチュアの写真家もいます。しかし、出来上がった写真はあなたの力ではなく、レンズの力であることを頭に入れておいて下さい。

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当ブログはHP「シャッターモノクローム」の1コンテンツです。
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by hassel_distagon | 2005-07-20 22:08